1982年、富士五湖のひとつ山中湖でのラジコン潜水艦の試験航海の様子です。ラジコンという呼び方が一般的ですが、本来は無線操縦(ラジオ・コントロール Radio Control )の略で ”RC” とも表します。
当時ラジコン潜水艦はとても珍しく当然組立キット等もありませんでした。しかも当時手許にあったのは2チャンネルの送受信機で三次元運動をする潜水艦には1チャンネル不足していました。そこで、動力はON/OFFのみの単純な制御とし、他のチャンネルと併用する案が浮上しました。
このようなコンセプトで誕生したのがオリジナル設計の2チャンネルRC潜水艦です。動力にはマブチモーターのRS-380、電源は単三型ニッカド電池を8本直列で供給していました。潜舵と縦舵のみデジタルプロポーショナルで制御しています。動力のON/OFFは潜舵のリンケージと連動させました。潜航・浮上させるのに必要な潜舵の可動範囲は±10度もあれば十分で、この特性を利用し、使われない角度(たとえば+20度)のときに潜舵のリンケージがマイクロスイッチをOFFさせています。潜舵の角度を水平近くに戻すことで、動力ONとなります。
浮上シーン
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