ペンプロッタ



 これは電子楽器メーカーとして知られるローランド社製のA3用紙対応の DXY-1300 プロッタです。業務ではA1用紙まで対応するプロッタを使用していましたが、その可能性に注目し自宅用に中古で購入しました。線幅・色などが異なる専用のペンを8本まで装着することができ、図面用紙は静電吸着方式によりセットされ図面テープを必要としないので、この特性を利用して、図面以外にも小さなラベル用紙やハガキの印刷にも活用しました。

 当時はまだインクジェットプリンターが一般に普及する以前で、年賀ハガキは業者に依頼する写真入りハガキか、プリントゴッコで手製するのが主流でした。

 そこで一度に8枚のハガキをセットできるプロッタで宛名をCADソフトで書くというアイデアが浮かび、裏面はもちろん表面も住所録のデータをすべてCADデータとして作成し図面用のフォントでプロットアウトしました。文字列などの作図位置は1/1000o単位で指定できるため、郵便番号も枠の中央に文字高・幅を設定しバランス良く収めることができました。

 のちにシートなどをカッティングペンと呼ばれる、ペンの代わりに専用の自在に回転するカッターを装着した機器を導入しました。目的はCADデータで透明シートを自由な形状で切り抜き、エアブラシ用のマスキングシートやオリジナルサイズの楕円定規などの製作にも活用しました。