このカメラは某企業から開発を依頼された航空写真専用カメラです。現場の第一線で活躍するカメラマンからの要望を取り入れて設計しています。
左側が完成品、右側は表面処理前の試作段階の状態です。カメラボディ本体はアルミ合金の鋳造品で、円筒形のレンズプロテクターはアルミ合金の丸パイプから削り出したものです。設計図面はCADを導入する以前の手描で作図していた時代の製品です。
当時アルミ合金の砂型鋳造では、最初は原型となる木型の製作から始まりました。埼玉県にある「キューポラのある街」の鋳物工場まで、図面を携えて通いました。
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